ヘキサゴンII で毎週クイズの出題ナレーションを読んでいるのは牧原俊幸アナウンサーだ。その落ち着いた口調からは温厚な性格であることは想像に難くない。しかし、10月28日放送のヘキサゴンでそんな彼が思わずキレてしまったのである。
事態はいくつかの要因が重なって起きてしまった。
この日のゲストに俳優の斉藤洋介が出演していたのだが、足を傷めているという。クイズの回答は問題ないが、「縄跳びクイズ」だけは無理なため交代要員を出すことになった。斉藤に代わって進行役の中村仁美アナウンサーが飛ぶことになったのだ。
中村アナは普段はタレントが縄跳びをするのを眺めている立場である。しかし、急遽自分が縄跳びを飛び、クイズまで答える羽目になりかなり動揺していた。
そしてすぐに中村アナが縄跳びを飛ぶ番が廻ってきたのだ。縄跳びは片足づつバラバラに飛ぶ変則な飛び方だがなんとかクリアしていた。そこで牧原俊幸アナからの出題である。
「デューク東郷が登場する劇画の題名は?」
という牧原アナの出題ナレーションに対して中村アナの口から出たのは
「えっ、なんですか?」
だった。
こうした場合普段だともう一度読み返すのが通例だ。
しかし、牧原アナは
「デューク東郷だよ!」
と半ばキレ気味の強い口調で返したのだ。
おもわず調子がくるった中村アナは縄跳にひっかかってしまった。
「今のはずるいですよ」
という中村に対して、司会の島田紳助は
「だって、おまえ、先輩の出題が聞き取りにくいみたいな言い方したやんか」
「そりゃ、キレるで」
と牧原アナをフォローしていた。
これまで、ヘキサゴンの中で牧原アナは淡々と出題してきた。噛んだこともあったが、それでも何事もなかったかのように出題してきた。
その牧原アナでも後輩の中村アナの「えっ、なんですか?」にはカチンときたようだ。
蛇足だが、「デューク東郷が登場する劇画の題名」。答えはゴルゴ13である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)