9日の『はなまるマーケット』のはなまるカフェ・ゲストは朝から豪華に小栗旬。あきらかに嬉しそうな岡江久美子と須藤理彩を尻目に、人気者ながら扱いやすいタイプの小栗に薬丸裕英のイジワルも9割がた控えめ。ただの無害なMCに。自身のプライベートを匂わす家族写真から、デジタルオンチまで、1から10まで優等生な小栗のトークにはなまるのスタジオは完全制服され、あの有名俳優のビデオ・レターまで届いた。
9月12日(土)に公開の『TAJOMARU』の宣伝の為に『はなまるマーケット』にやって来た小栗旬。やっぱり人気者は勢いが違う。いつもうすらボケている「はなまる」のスタジオが急に色鮮やかに見えるような気がした。普段はこの番組ほどんど見ない記者だが、何かに取りつかれるよう小栗を見てしまう。(ただのイケメン好きと言われればそれまでだけど。)
こざっぱりとした小栗、犬2匹と母親の“家族”写真を撮ってきて、兄が結婚し甥っ子と姪っ子が可愛いだの、姉も犬と独立し、弟も一人暮らしを始めただの、ありきたりながら微笑ましいエピソードを披露。これが、翌日のかっちゃん(勝俣州和)とかだと何の興味もないのだろうが、うんうんと、いちいち真剣に相槌をうつ岡江さんと、須藤さん。あんたら、テレビ見てる主婦じゃないんだから、ちゃんと司会しなよ・・・・・・。
そして、パソコン・オンチの小栗は最近ウィキペディアを知り、NHK大河『天地人』で演じている石田三成などを調べたらしい。最近の若者にはめずらしく、カメラも苦手で、携帯も通話と簡単なメールのみ。ネットは梨本勝の芸能サイトしか見ないという。自分のゴシップニュースを見るのだそうだ。
そして『TAJOMARU』で共演した松方弘樹のビデオ・レターを見る事に。長年時代劇をリードしてきた松方との殺陣シーンでは、「ついていくのがやっとだった。」という小栗。そのへんのコメントも絶妙だ。
「僕が彼(小栗)に教えられる事は“釣り”だけですよ。」
黒い瞳をキラキラさせて、ビデオの松方弘樹がこう言い放った。最近やたらとキュートな往年の名俳優は、どうにかして今をときめくイケメンの小栗旬を、趣味の「マグロ1本釣りの世界」に引き込みたいらしい。
しかし、ここでVTRを見た小栗旬の顔が一瞬曇った。釣好きの松方にくっついていったら何処に釣りに行かされるか分かったもんじゃない。松方が17年間通いつめる日本海沖の離島やら、知らない海外やら松方の過酷なロケに付き合わされるのが目に見えている。そう近場に「300キロのマグロ」は泳いでいないのである。
「(釣りは)やらないですね・・・・・・。」
大俳優のアプローチをやんわり断る、小栗旬。やはり、処世術に長けているのであった。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)