ユニコーンの「勤労」が快挙だ。２４日発表の２９日付けオリコン週間ＤＶＤランキング総合部門で、ユニコーンのライブツアーを収録したＤＶＤ「ＭＯＶＩＥ　１２／ＵＮＩＣＯＲＮ　ＴＯＵＲ　２００９　蘇える勤労」が見事首位を獲得した。再結成したバンドの首位は史上初となる。

「ＭＯＶＩＥ　１２…」は４月１日の横浜アリーナでのライブを収録したもので、ＤＶＤ２枚組となっている。「ひまわり」「ＷＡＯ！」「ＨＥＬＬＯ」など新曲から「大迷惑」「すばらしい日々」など往年の名曲に至るまで２３曲が収録されている。

楽曲はライブでの演奏順に収録されている。１枚目では、ＥＢＩ、手島いさむ、川西幸一を含む全員が交代交代にメインボーカルを務めている。１枚目ラストの「ＰＴＡ～光のネットワーク～」は１９９０年発売のミニアルバム『おどる亀ヤプシ』が初出で、ユニコーンの楽曲で唯一小西康陽が作曲・編曲に参加している曲だ。当時隆盛のＴＭ　ＮＥＴＷＯＲＫのパロディのような曲調で、当時ライブでは披露されることがなかった楽曲だ。しかし、最近作った曲ではないかと思えるほど、音に新しさがある。

２枚目は改めてユニコーンの幅の広さを感じることのできる曲が続く。「Ｒ＆Ｒ　ＩＳ　ＮＯ　ＤＥＡＤ」と「サラウンド」の連続で観客を陶酔させ、「ＨＥＬＬＯ」でシメた後、アンコールでは往年の阿部Ｂパフォーマンスがパワーアップして復活。「人生は上々だ」の中間に挟まれた「ＣＳＡ」は、事務所名が変わってしまったということで「ＳＭＡ」に変えて登場。そして、阿部は１７年間の積もった恨みを晴らそうとするが、果たしてその矛先は…

ＤＶＤでは改めてユニコーンの「多才さ」を感じることができる。ファンの中では周知のことだが、実は奥田民生はドラムも叩ける。川西がボーカルを務める「キミトデカケタ」「ロック幸せ」などでは、民生がスティックを手にし、その腕前を披露している。

「ＭＯＶＩＥ　１２／ＵＮＩＣＯＲＮ　ＴＯＵＲ　２００９　蘇える勤労」は７月２２日にブルーレイディスク版も発売される。
（TechinsightJapan編集部　鈴木亮介）