6月26日午前7時頃、衝撃的なニュースが耳に飛び込んできた。現在において最も偉大なスターであるマイケルの死亡により、世界中が寂しさにつつまれることは間違い無い。
マイケル・ジャクソンはあのギネスブックにも史上最も成功したエンターテイナーとして認定されている。正真正銘のスーパースターだったのだ。音楽畑のエンタティナーとしては、ザ・ビートルズと比較できるレベルにいたのはおそらくマイケル・ジャクソンだけなのだ。
もちろん、スティービー・ワンダーやマドンナ、ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリー、U2・・・
そして今も現役のザ・ローリング・ストーンズなどもスーパー・スターには違いない。
しかし、圧倒的な存在感、影響力という意味ではザ・ビートルズが歴史上他に類をみないエンターティナーだった。そこにマイケル・ジャクソンが台頭してきたのである。
1966年に4人の兄たちと「ジャクソン5」を結成し幼い頃からミュージシャンとして成功したマイケルは1971年には「Got To Be There」でソロデビューしている。
その後もヒットを飛ばしているが、マイケル・ジャクソンを世界のマイケルにしたのはなんといっても、1982年に製作したアルバム「スリラー」である。
「Thriller」のPVはこれまでのミュージックビデオの概念を塗り替えた。
以降、ミュージックビデオのみでなく、映画にまで影響を与えたことは間違いないだろう。
「Billie Jean」「Beat It」などの彼の代表作は同時期にPVとの相乗効果で大ヒットとなっている。
このアルバム「スリラー」が世界記録となり以降彼の人気は絶頂期へと入っていくのだ。
ムーンウォークなど彼独特のダンスは楽曲のみならずダンススタイルにも影響を与えている。
日本ではこの時期に田原俊彦がマイケルのダンスを取り入れて人気に拍車をかけている。
また、この頃から整形手術をはじめており、その後も複数回の整形を行ってで外観の変化が話題となっていた。
1993年には性的虐待疑惑が発生して裁判となり世界中に注目された。
この件は後に冤罪と証明されているようだ。
このあたりから絶頂期を過ぎ彼の動きも次第に減っていったとみられる。
昨年12月には、肺と肝臓に深刻な病を抱えており、絶望的な状況にあるとも報じられた。また経済的にも窮していたといわれ、家財をオークションにかけるのでは?との憶測も流れた。
そして今年2009年2月には感染症によりかなり危険な状況にあるという報道が流れた。
彼が整形手術を行った際に、抗生物質の効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した可能性があり、その菌が全身に広がっているというものだった。
その後の状態は耳にしなかったが、近況を耳にしたのがいきなりの今日の訃報だった。
6月25日に自宅で呼吸停止状態となり、病院に搬送された後に死亡したというものだ。
当然全米では大きなショックが広がっている。そんななか、某テレビ局の街頭インタビューに応えたある男性のコメントが印象的だった。
「彼の人生は苦しいものだったんだ」
マイケル・ジャクソン(Michael Joseph Jackson)享年50歳。心よりご冥福を祈る。
(TechinsightJapan 編集部 真紀和泉)