一席に入りきれない乗客に超過料金を請求する航空会社がまた一つ増えた。ユナイテッド航空(United Airline)が体格の大きな乗客に二倍の料金を請求できる超過料金の制度を新たに決定した。一つの席に身体が収まらない、一つ以上のシートベルト補助増長器が必要、または肘掛けを下げることができない乗客は自分の席の隣の席分の料金を支払わなくてはならなくなる。
空港内に配属された職員が、それぞれの乗客にこの制度が適用されるかを判断することになる。空港内でパスしても、飛行機内で隣に座る乗客から苦情があればもっとスペースに余裕のある席に移動させられる。もし移動できる空席がなければ機内から降ろされ、乗客は別の便の航空券を予約し、超過料金として二席分を支払わなければならない。
ユナイテッド航空はコンティネンタル航空、サウスウェスト航空など他の8航空会社も同じような制度を実行していると、自社だけではないことを強調した。この制度が決定される以前に予約をした乗客には予約した時の価格で二席を提供し、また超過料金を支払った乗客には手荷物料金のディスカウントがあるという。
大きめな体格を持つ乗客からは「もし席に入り切らないからと超過料金を取られたら腹が立つ。」、「まず始めに、席が小さ過ぎる。これは差別だ。」との批判の声が上がっている一方、隣に座っている乗客が自分のスペースに入り込んでくるという文句が昨年700件もユナイテッド航空に寄せられたのも事実である。
National Association to Advance Fat Acceptanceの広報官ペギー ホゥウェル(Peggy Howell)は身体の大きな乗客に対するこのような制度は均一に施行されてはおらず、航空会社は体重によって料金を請求すべきだと主張している。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)