飼い主の離婚によって動物シェルターに引き渡された犬の“あまりにも切ないハグ”がInstagramに投稿され、人々の涙を誘った。飼い主と犬の別れを多数見てきたベテランスタッフが「これまでで最も悲しい引き渡し」と語ったストーリーを、今月10日に米ニュースメディア『Newsweek』が伝えた。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡パサデナの動物シェルター「ポップ・カルチャー・レスキュー(Pup Culture Rescue、以下PCR)」に今春、“トウキョウ”という名の3歳のメス犬が保護された。
離婚したカップルが「飼うことができないから」と犬をスタッフに託したためで、飼い主が去った後、シェルターにいる“トウキョウ”の様子がInstagramに投稿され、大きな反響を呼んだのは今年5月中旬のことだった。
動画は、2本の後ろ足で立つ“トウキョウ”が、ベテランスタッフのマリアさん(Maria)の胸に顔をうずめる姿を捉えたもので、マリアさんは“トウキョウ”を優しく抱きしめ、「これまで数百匹の犬たちがシェルターに託されるのを見てきたが、あの子の引き渡しは最も悲しいものだった」と胸のうちを吐露した。
さらに動画には、当時の“トウキョウ”の様子について、次のような説明が記されていた。
「家族が去った後、“トウキョウ”はマリアさんに慰めを求めたわ。両親(飼い主)が去った時、“トウキョウ”は鼻を鳴らしていたの。マリアさんにすぐに寄り添い、離れようとしなかった。」
「“トウキョウ”にとって、この変化の時期はつらいかもしれない。でも私たちの愛と支援で、あの子がしっかりと乗り越えられるように見守っていくわ。」
「“トウキョウ”は今でも昔の家族を恋しいと思っているけど、この場所で少しずつ新しい環境に慣れ、心を開き始めている。あの子は全ての犬たちとうまくやっているし、特に子犬の面倒をとてもよく見てくれるの。」
そして投稿の最後には、