飼い主が犬を散歩させる姿はよく見る光景だが、チリの女性がハトにハーネスをつけて一緒に歩いている姿が注目を集めた。ハトは嫌がる様子もなく女性に懐いていたが、実はこの女性は、ハトにとって命の恩人だった。
先月23日、チリのニュースメディア『La Voz de Maipú』が、街中でハトにハーネスをつけて散歩させる女性の動画を紹介し、それが話題となった。チリの首都サンティアゴのマイプー区の街中で撮影された動画には、女性がリードで繋がれたハトと一緒に散歩する光景が映っており、その背後からは撮影者の笑い声も聞こえる。
一見、滑稽な姿にも見えるが、女性とハトは深い絆で結ばれていた。50代とみられるこの女性は、セリージョス区在住のロレート・アルティガス・オルティスさん(Loreto Artigas Ortiz)であり、散歩させていたハトは“オクタヴィオ(Octavio)”という名前の彼女が愛するペットだ。
ロレートさんは、普段からオクタヴィオの写真や動画をInstagramに投稿していたが、今回の散歩動画がネット上で拡散し、大きな反響を呼んだ。
ロレートさんがオクタヴィオと出会ったのは、今年の1月頃だった。
ヒナだったオクタヴィオが巣から落ち、瀕死の状態だったところをロレートさんが救助し、自宅でエサを与えて獣医のもとへ連れて行った。そして、ロレートさんの世話のおかげでオクタヴィオは命を取り留め、順調に成長した。
オクタヴィオは自力で飛び立てるようになったが、人の世話を受けて育ったため、