63歳のイタリア人女性が今月3日、同国最高齢で出産していたことが明らかになった。女性は体外受精の年齢制限がない戦火のウクライナで治療を受けたそうで、このニュースには女性を非難するコメントが多数寄せられている。イタリアのニュースメディア『La Nazione』などが伝えた。
今年10月24日で64歳の誕生日を迎えるフラヴィア・アルヴァロさん(Flavia Alvaro、63)が3日夜、イタリア北西部リド・ディ・カマイオーレのヴェルシリア病院で男児、セバスチャン君(Sebastian)を出産した。
フラヴィアさんは胎盤が赤ちゃんの出口を覆ってしまう前置胎盤の状態だったものの、妊娠は順調だったという。ところが3日、血圧が急激に上昇したため妊娠31週4日で緊急帝王切開となり、セバスチャン君は約2000グラムの低出生体重児として誕生した。
図書館に勤務するフラヴィアさんは長い間子供を望んでいたが、イタリアでは50歳以上の女性は体外受精を受けられないため、約2年前にウクライナの首都キーウで最初の治療を受けたという。ところが妊娠14週で流産。その後も赤ちゃんを諦めきれなかったフラヴィアさんは昨秋、再びキーウで体外受精を受けたのだった。
当時のキーウはロシア軍による攻撃が続いており、フラヴィアさんは病院に到着できずに迷子になるなどのトラブルに巻き込まれたそうだが、治療は全て一人で計画し、旅費などを除いたウクライナでの不妊治療は約254万円(1万5000ユーロ)に及んだという。
そんなフラヴィアさんについて、イタリアでの担当医アンドレア・マルシーリ氏(Andrea Marsili)は「とても頑固者」と述べ、