一部のユーザーからは「愚かすぎる」「バカみたい」といった声があがったようだ。しかし、イベントに参加した男性たちは「男性による女性への性暴力やジェンダーに基づく暴力を阻止しよう」と男性の立場から訴えるために行進していたのだ。
なおこのイベントは、国際女性週間だけでなく「性暴力防止月間(Sexual Assault Awareness Month)」といった女性の人権を守るための啓発活動が行われる時期に各地で開催されている。チャリティーイベントも兼ねており、集まった募金は女性の人権を守る機関や団体などに寄付しているそうだ。
ではなぜ、女性への性暴力阻止を訴えるのに男性が赤いハイヒールを履いているのだろうか。「彼女の靴を履いて1マイル歩こう」の公式ウェブサイトでは、次のように説明している。
「古いことわざに『人の経験を理解するには、その人の靴を履いて1マイル歩いてみることだ』というものがあります。この『彼女の靴を履いて1マイル歩こう』のイベントは文字通り、女性用のハイヒールを履いて1マイルを歩く男性が中心となって行うことで、人々に興味を持ってもらい学んでもらうこと、そして話題にしてもらいたいのです。」
「ハイヒールを履いて歩くのは簡単ではありませんが、この経験を通して(女性の置かれている状況に対する)学びや反省などといった心に変化が起きるのです。見た目のインパクトも大きいため、公の場では多くの目を引くことができる素晴らしい取り組みなのです。またこのイベントにより、ジェンダーへの偏見、男女の問題、男性による女性への性暴力についての議論が巻き起こるのです。」
アーカンソー工科大学の学生で、4日のイベントを開催した友愛委員会の副会長を務めるブライス・スミスさん(Bryce Smith)は、「状況を変える唯一のことは、私たちが一緒に立ち上がり、暴力に反対する集会やイベントを設けることです」と述べている。
Grown men march around in red high heels to protest male violence against women: pic.twitter.com/WMrjZAdKQP
— End Wokeness (@EndWokeness) March 3, 2024
画像は『End Wokeness X「Grown men march around in red high heels to protest male violence against women:」』『MaitlandHanley TikTok「Man tries being pregnant for a day」』『Nilla Allin TikTok「So we tried a cramp simulator with our boyfriends」』『The Sun 「LIKE HOW IT HEELS Married dad-of-three wears skirts and heels to work ‘because he can’ and to ‘prove clothes have no gender’」(Credit: Instagram/markbryan911)』『Metro 「Student tackles Britain’s highest mountain wearing five-inch high heels」(Picture: Deadline News)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)