南米チリ中部ビオビオ州ロタにある観光地で16日、夜景を楽しむことができるブランコに乗っていた女性が椅子から落下し、渓谷に転落した。女性は命に別状がなかったものの、落下直前の映像がSNSで拡散し、大きな反響を呼んだ。チリのニュースメディア『BioBioChile』などが伝えた。
チリ在住のピラール・アルバレス・フエンテスさん(Pilar Álvarez Fuentes)は16日夜、ビオビオ州ロタの絶景スポット「フエルテ・ビエホ(Fuerte Viejo)」を家族とともに訪れた。そして“願いのブランコ”の意味を持つ「コルンピオ・デ・ロス・デセオス(Columpio de los Deseos)」に乗っていて、事故に遭った。
当時の様子を捉えた動画では、夜景を見下ろすことができるブランコに乗ったピラールさんと、ブランコを後方から押す男性が見て取れる。そして何度か押された後、ピラールさんは宙を舞いあっという間に姿が見えなくなり、男性が慌てて駆け寄った。
この動画はSNSでシェアされて反響を呼び、明かりが灯る街中に放り出されるように飛んでいったピラールさんを心配する声が多数あがった。
ところがピラールさんは約5メートル下の渓谷に落ちて止まり、カメラはその後、家族らに助けられ、草むらから唸り声を上げて這い出してくるピラールさんの姿を映し出していた。
この転落でピラールさんは、右手親指の骨折、足首の捻挫、全身打撲を負ったものの命に別状はなく、