インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ島)で10日朝、川に小さな船を出し、父親と釣りをしていた男児(10)がワニに襲われて死亡した。襲撃は突然で、父親の目の前で起きたという。インドネシアのニュースメディア『ANTARA News』などが報じた。
中央カリマンタン州西コタワリンギン地区の川で10日午前8時半頃、父親のサスワントさん(Suswanto、41)と一緒に船釣りに来ていたモハメッド・ラマダニ君(Muhammad Ramadani、10)がワニに急襲された。
サスワントさんの隣人ビマさん(Bima)によると、親子は釣りを終えた後に船内を片付けて川の水で手を洗っている最中、不運にもモハメッド君がワニに襲われ、水中に引きずり込まれてしまったという。
実はワニが水中から飛び出してくる直前、サスワントさんは濁った川の中の“何か”を認識していたものの、当時は「枯れ枝か、切株だろう」と勘違いし、ワニであるとは思いもしなかったようだ。
そうして襲われたモハメッド君は、ワニにくわえられながら10メートル上流まで連れて行かれてしまったそうで、現場にはインドネシア国家捜索救助庁(BASARNAS)のパンカランブーン部隊が駆けつけて捜索が始まった。
同部隊のコーディネーター兼スポークスマンであるヘル・クリスタント氏(Heru Kristanto)は、「捜索には約5時間を要した。地元の人々の協力を受け、船やスピードボートを使用した」と述べており、