今年9月、アメリカのある男性が莫大な遺産を相続した数時間後に体調を崩し、2日後に死亡した。警察では47歳の内縁の妻が毒殺したとみているが、彼女は裁判で無罪を主張しているという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米ノースダコタ州ウォード郡マイノットで、地元に住むアイナ・テア・ケノイヤー(Ina Thea Kenoyer、47)が現地時間10月30日、内縁の夫スティーヴン・エドワード・ライリー・ジュニアさん(Steven Edward Riley Jr.、51)を殺害した容疑で逮捕された。
米ニュースメディア『New York Post』によると、スティーヴンさんは9月3日に多額の遺産を相続するために弁護士と会っていたそうだ。ところがその数時間後、スティーヴンさんは自宅で体調が急に悪化した。
当時、一緒に暮らしていたアイナはスティーヴンさんの異変に気づいていたものの、翌日になってから救急隊に連絡した。救急隊が到着した時、スティーヴンさんは意識がない状態で、すぐに地元のトリニティ病院に搬送され、その後177キロ離れたビスマルクの病院に転院したが、9月5日に死亡が確認された。
司法解剖の結果、スティーヴンさんは毒性の高い不凍液の成分に使われるエチレングリコールによる中毒死と判明した。アイナは当初、彼の死について「熱中症とアルコールの摂取によるもの」と話していたが、スティーヴンさんの遺体からアルコールは検出されなかったという。
またアイナは、警察に対して「彼がガレージで不凍液の上に落ちたタバコを吸った可能性がある」と供述しており、10月31日に行われた裁判でもアイナは無罪を主張した。
その後、捜査当局の調べで、2人が暮らしていた家の居間からは不凍液とみられる緑の蛍光色の液体が入った蓋のないワインボトルが発見されたほか、