海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】国際宇宙ステーションの外で作業していたクルー 工具バッグをうっかり手放し宇宙のチリに(米)<動画あり>

今月1日、国際宇宙ステーションの船外で作業をしていたクルーが、船内に戻る際に工具の入ったバッグを落としてしまったことをNASA(アメリカ航空宇宙局)が報告した。現在、このバッグは宇宙空間を漂っており、その場所も追跡できているという。双眼鏡などを使えば地球からもそのバッグを確認できる可能性があることを、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

このほど国際宇宙ステーション(以下、ISS)の船外で作業を行ったのは、NASA宇宙飛行士のジャスミン・モグベリさん(Jasmin Moghbeli)とローラル・オハラさん(Loral O’Hara)だ。2人は船外において、太陽を追跡して発電を行い、ISSに電力を供給する太陽電池の部品を取り替えるメンテナンス作業を行っていた。

この他に、通信用の電子装置を取り外して収容する作業もあったが、船外で活動できる時間が迫ってしまい、この作業は行えなかった。そして6時間42分にわたる作業を終えた2人が船内に戻ろうとした時、工具の入ったバッグが誤って手から離れてしまった。このバッグは2人のもとから遠く離れてしまったため回収することができず、NASAは“紛失した”と報告している。

宇宙飛行士のジャスミン・モグベリさんとローラル・オハラさん。2人は太陽電池の部品を取り替えるメンテナンス作業を行っていた(画像は『New York Post 2023年11月13日付「NASA astronauts drop tool bag during spacewalk ― here’s how you can see it」(NASA Johnson/SWNS)』のスクリーンショット)

幸いなことに、紛失したバッグは以降の作業に必要なものではなかった。ISSの外に設置したカメラが宇宙空間を漂うバッグの位置を捉えており、宇宙管制センターがその軌道予測を行った。その結果、今後ISSに接触する危険性は低く、ISSやクルーに危険はないとした。

天体事象に関する情報を掲載しているウェブサイト「EarthSky」によると、このバックは現在、地球の軌道上を移動しているという。バッグは非常に明るく、実視等級(肉眼、またはそれと同様な感度をもつ装置で見た場合の星の明るさの等級)は約6等級とされている。この等級では肉眼で見るには暗すぎるが、双眼鏡を使えば地球からも観測できる可能性があるそうで、

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