米ペンシルベニア州在住のある女性が、宝くじで300万ドル(約4億5000万円)を獲得し、これによりがんを患う夫の長年の夢であるアラスカ旅行が実現可能となった。女性は当選した際、宝くじのカウンターをつかんで泣いてしまったという。幸運に恵まれたこの女性だが、彼女が「夫とはあとどれくらいの時間を一緒に過ごせるのか分からない」「でも、これからは彼の望みをすべて叶えてあげられる」と語ったことを米ニュースメディア『USA TODAY』などが伝えている。
宝くじに当選したのは、米ペンシルベニア州に住むペニー・リープさん(Penny Reep、50)だ。
10月16日、ペニーさんは歯科医院を予約していたため外出したが、かつて購入した宝くじの当選券を数枚持っており、換金のために同州バトラー郡チコラ自治区にあるコンビニエンスストア「Rummy Mart(ラミー・マート)」に立ち寄った。
ペニーさんはそこで、「$3 Million Diamonds and Gold(300万ドルのダイヤモンドとゴールド)」という種類のスクラッチタイプの宝くじの10ドル(約1500円)チケットと30ドル(約4500円)チケットを購入した。そして、30ドルチケットをスクラッチしたところ、当選したという事実を飲み込めず、機械にスキャンしてみると「おめでとうございます。あなたは300万ドル(約4億5000万円)を獲得しました」と表示されたという。
ペニーさんはその時の心境について、「私はカウンターをつかんで泣き出しました。驚いた私は胸が痛くなり、腰を抜かしそうになってしまいました」と振り返っている。
当選が判明してから3日後の10月19日、ペニーさんは当選金を受け取るためにペンシルベニア宝くじ本部を訪れたが、その際にも「まだ現実には思えません」と明かしており、当選の事実に感極まっている様子だった。
またペニーさんは、ペンシルベニア宝くじの職員に対し、「当選金の獲得はこれ以上ないほど完璧なタイミングでした」と話したが、