「半永久的に脱毛効果が期待できる」などと謳われ、人気が高いレーザー脱毛だが、南アフリカの30歳の女性は今年9月、この治療で首に酷い火傷を負った。女性の首には今でも“チェスボード”のような火傷痕が残っているそうで、英ニュースメディア『The Sun』にやり場のない怒りをぶちまけた。
南アフリカ、ケープタウン出身のトーブ・モヨさん(Thobe Moyo、38)は今から20年前、顔に毛が異常に生えてくるようになり、市内の医療センターで検査を受けたところ「多嚢胞性卵巣症候群(以下、PCOS)」と診断された。PCOSとは、卵巣で男性ホルモンが過剰に生成される病気で、月経異常や不妊、多毛、肥満などを伴うという。
トーブさんは、「あの頃は、顔に生えてきた髭を一日1回は剃っていたの。でも顔を剃るのは大嫌いでね。ケープタウン大学を卒業後、友人の勧めでレーザー脱毛を始めるようになったのよ」と明かし、このように続けた。
「レーザーの効果は素晴らしく、一度治療を受けると数か月は顔に毛が生えてくることはなかったわ。だから毎日顔を剃らなくて済んだし、なんといっても安価なことが魅力で、これまでに少なくとも8回は受けていたの。」
ところが今年9月15日、オンラインで評判が良かった地元サロンを予約し、顎から首にかけてのレーザー脱毛治療を約2400円(13ポンド)で受けたところ、悲劇が起きた。
トーブさんは「以前は治療後、皮膚が赤くなり腫れることはあっても、すぐに落ち着いていたの。それでそのサロンでも施術前、『肌が少しだけ赤くなるので、施術後は冷やすように』と説明を受けたのよ」と当時のことを振り返り、このように続けた。
「でも私を部屋に案内してくれたのは受付係をしていた見習いで、首の左側にレーザーを当て始めて数分後、それまでに感じたことがないような痛みに襲われたの。皮膚が焼けているような激痛だったわ。」
そうしてトーブさんが痛みを訴えると、施術者は「それは普通だから」とだけ言ってレーザー機器をいじっていたそうで、