テレビ画面に映る焚き火の映像だった。その部屋にあったテレビは60インチと大きめのサイズで、よほど画質が良かったのか、大きな薪木が燃える様子は、本当に部屋の中が燃えているように見えてしまったのだ。
キーランさんは通報した後、撮影した動画を見せて消防隊員に出火場所を伝えるため現場に向かった。キーランさんが現場へ着いた時には、すでに通報が勘違いであることが分かっていたそうだが、消防隊員らは真剣な様子のキーランさんの気持ちに配慮して何も言わず、とにかく動画を見てくれたという。のちに消防署長から、キーランさんが見た炎はテレビの映像であるという事実が伝えられた。
「駆けつけてくれた消防隊員たちの時間を無駄にした」と、キーランさんは申し訳なく思いながら謝罪したという。消防隊員らはキーランさんの行動を理解し、非常に親切に対応してくれたそうだ。
キーランさんが事の顛末を説明した動画を今月2日にTikTokへ投稿すると、これまでに再生回数が1440万回を超えるほど大反響を呼んだ。コメント欄には、「ものすごくリアルに見えるね」「正しいことをしたと思うよ」「用心するに越したことはないからね」「同じ状況にいたら、私も通報すると思う」などリアルな炎に対して驚きの声や、キーランさんの勘違いに理解を示す声が寄せられた。
一方で、「煙が見えるかどうか確認してから通報するべきだったよ」「周囲のことを気にしすぎ」など、少ないながらも批判的な声も届いていた。キーランさんは翌日に新たな動画を投稿し、「もしかしたら建物が全焼してしまうかもと思ったんです。確かに、煙が出ているのか確認するべきだったのかもしれません」と当時の心境を説明した。
それでも最終的には、「通報して良かったと思います。もしあれが本物の炎で、私が通報しなければ酷いことになっていたかもしれないですし」とキーランさんは自身の行動を肯定した。ニューヨーク市消防局に勤める職員もキーランさんの行動に賛同しており、「緊急事態と思ったら、911に通報してください。緊急事態では1分1秒を争うので、緊急対応要員へ迅速に連絡することが重要です」とコメントを残した。
なおキーランさんの投稿には、テレビで焚き火の映像を映していた本人が反応しており、「火災を心配してくれて感謝しています。カーテンを付けた方がいいみたいですね」と笑ってコメントしている。
@kieranknightley What would you have done? #fire #firefighter #nycfire #fdny ♬ original sound – Kieran Murray
画像は『Kieran Murray 2023年10月2日付TikTok「What would you have done?」』『Ali L 2023年10月6日付TikTok「Replying to @jmdem444 Hey neighbor!」』『Manchester Evening News 2021年10月20日付「Homeowner stunned as life-sized Iron Man model sparks major emergency services response」(Image: MEN)』『Ocean Hour 2020年11月17日付Facebook「Volunteer Kathleen was walking the intercoastal side in Perdido Key…」』『東森新聞 2019年4月12日付「女PO文:遭小偷!警荷槍實彈破門…見掃地機器人」(圖/東森新聞)』『Washington County Sheriff’s Office 2019年4月10日付Facebook「Newly released body cam video and 9-1-1 audio from the infamous Roomba Burglary in Washington County.」』『Cambridgeshire Constabulary 2022年1月17日付Facebook「When we received a call on Saturday lunchtime to reports a vehicle was travelling along the M11 with a pair of feet」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)