ギリシャ西部の都市メソロンギの精肉店で先月29日、50歳の女性が業務用肉ミキサーを清掃中、頭から機械に巻き込まれて死亡した。最初に異常に気付いたのは一緒に清掃作業をしていた娘で、精神的にショックを受けているという。悲劇のニュースをギリシャのニュースメディア『iefimerida.gr』などが伝えた。
事故が起きたのは午後9時過ぎで、同店で1か月前から18歳の娘(一部報道では17歳とも)とともに清掃員として働いていたアナさん(Ana、50)が死亡した。アナさんはアルバニア共和国出身で、夫と離婚後、娘と息子(10)を連れてギリシャに渡り、2年前からメソロンギに住んでいた。
娘は当時、精肉店の入り口を掃除中で、悲鳴を聞いて慌ててキッチンに向かったところ、母親が肉ミキサーに巻き込まれているのを発見した。そして店から飛び出して助けを求め、現場には通行人ら数名が駆けつけたものの、すでに手に負えない状態だったという。
事故現場を目撃した人は「女性は床に膝をついたまま、後ろ向きで頭から巻き込まれていた。上半身が機械にすっぽり入った状態で、きっと首の骨が折れてしまったのだろう」と動揺を隠せない様子で語っており、パニックに陥った娘はその後、ショック状態のまま病院に搬送された。
一方で現場では、警察や消防などによる遺体の回収作業が午前0時前まで行われ、