十分に火が通っていないティラピアを食べた女性が今月中旬、四肢を切断する手術を受けていたことが明らかになった。地元で購入したティラピアが、“人食いバクテリア”と呼ばれる細菌「ビブリオ・バルニフィカス」に汚染されていたという。米サンフランシスコ・ベイエリアのニュースメディア『KRON4』などが伝えた。
夏場の海水温が高い時期に繁殖し、生の魚介類を摂取したり、菌が傷口から侵入することで感染する「ビブリオ・バルニフィカス」という細菌をご存じだろうか。健康な人が感染しても重症化することはほとんどないと言われるが、肝臓に疾患があったり、鉄剤を服用していたり、免疫力が低下している人の場合には生命を脅かすことがあるという。
米カリフォルニア州サンノゼに住むローラ・バラハスさん(Laura Barajas、40)は7月末、長い一日を終えると、地元市場で購入したティラピアを自宅で調理して一人で食べた。ところがその翌日、体調が急激に悪化して入院となり、「ビブリオ・バルニフィカス」と診断された。そして約1か月半が経過した今月13日、医師は壊死が進行した四肢の切断手術を行ったのだった。
ローラさんの友人アンナ・メッシーナさん(Anna Messina)は、ローラさんがティラピアを十分に加熱せずに摂取したことで「ビブリオ・バルニフィカス」に感染したと確信しており、