このように続けた。
「その個体がかなりの大きさであることは、背中の幅を見てすぐに分かった。それはまるで、ジョンボート(平底のボート)を追いかけているような感じでね。7時間でゲーターの体には8~9回、フックがかかったのに、その度に釣竿が折れてしまった。小さな個体では考えられないことだった。」
「それにゲーターは、自分が狙われていることをちゃんと分かっていてね。フックがかかると水中に潜り、丸太の下に隠れるんだ。そしてまた水面に上がってきて息を吸い、同じことを繰り返した。当時はアドレナリンが放出されていて気付かなかったけど、精神的に疲れ切った7時間だった。」
ドンさんによると、アリゲーターはほぼすべての釣竿とリールを破壊し、捕獲に成功したのは午前4時前だったという。そうしてボートに引き上げた個体を見た4人は、あまりの大きさに改めて驚愕したそうだ。
また米テレビネットワーク『NewsNation』のインタビューに応じたウィルさんは、捕獲成功の理由について「僕たち一人一人が与えられた仕事をしたから。チームワークの勝利だよ」と語り、今回の狩りに大満足の様子だった。
ちなみにこのたび記録を塗り替えたアリゲーターは、18年前に州が捕獲し、川に戻した個体であることが明らかになっており、ウィルさんは「少なくとも40年は生きていたのでは?」と推測している。ただ今回の捕獲後は、約172キロ(380ポンド)の肉が同州のフードシェルターに寄付されたそうで、日々の食事に困っている人々に配給されるという。一方で革は、チームメンバーの家族らでシェアし、ブーツやカバンに生まれ変わる予定になっているそうだ。
なお今年の狩りで許可されているアリゲーターは、全部で960頭とのことで、州内のアリゲーターの生息数をコントロールするのに一役買っているという。
画像は『Inside Edition 2023年8月30日公開 YouTube「14-Foot Long, 800-Pound Gator Captured in Mississippi」』のサムネイル、『New York Post 2023年8月28日付「Record-shattering 800-pound ‘nightmare material’ alligator caught in Mississippi」』『Mississippi Department of Wildlife, Fisheries, and Parks 2023年8月27日付Facebook「A new state record for the longest alligator harvested was broken today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)