今年6月に再びトルコに渡った。
ジャックさんはトルコでの治療を次のように語っている。
「彼らは僕の歯を全て抜き、膿瘍を取り除いて、一時的に仮の歯を入れた。感染が治まるまで、数週間かかったよ。」
「(治療でベニアを取ると)僕の本来の歯はまるでサメのように削られていたんだ。」
「その姿はホラー映画から出てきたようだった。ショックを受けたよ。」
トルコでの治療を終えたジャックさんは、新しいベニアを装着して6月下旬にイギリスに帰国したそうだ。
ところが歯を磨いている最中に、新たに入れたクラウン(人工の歯の被せ物)がポロッと取れ、歯に隙間ができてしまった。ジャックさんは「自分自身にとても腹が立っています。歯を全部抜きたい気分ですよ」と後悔しており、このように続けた。
「コンポジット・ボンディング(コンポジットレジンというプラスチック樹脂を直接塗り重ねて接着させ、修復する治療法)ができれば良かったのですが、過去は変えることができません。」
イギリスでは国民の4人に1人が歯科医院の予約を取るのに苦労していると言われ、安価で治療を受けられる海外での治療を望む人が後を絶たない。
トルコの歯科医院「Dentakay Dental Clinic」のギュライ・アカイ院長(Dr Gülay Akay)は「イギリスの国民保健サービス(NHS)の危機が、他国で治療を要する状態に駆り立てていることに疑いの余地はない」として、このように指摘している。
「イギリスからトルコに来る患者の数は、信じられないほど増加の一途をたどっています。」
「交通事故によってほぼすべての歯を失ったものの、国民保険サービスで治療を受けることができずに来院したイギリス人患者など、我々は恐ろしい現状を目の当たりにしてきました。」
ジャックさんは自身の経験をもとに、海外での治療を考えている英国人に向けて「しっかりと下調べをしてから行って!」と注意喚起している。
ちなみにイギリスでは過去にも、イランに渡ってベニアを装着した女性が「ピアノの鍵盤」のような歯になってしまい「施術を受ける前にリサーチをして!」と注意を促していた。
画像は『The Mirror 2023年6月21日付「‘I spent £3k on Turkey teeth that went wrong – I now look like a shark in a horror movie’」(Image: Jack James / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)