「マイナス40度の世界では、バナナで釘が打てる」ことは、日本ではテレビコマーシャルや雑誌の検証記事で多くの人が知るところだが、気温40度のアメリカ南部のテキサス州では、車内でクッキーが焼けるようだ。このほど政府機関が大マジメに実証したことで、ネット上で話題となった。米ニュースメディア『UPI』『Midland Reporter-Telegram』などが伝えた。
米テキサス州は、夏は摂氏40度近くまで上がる暑い地域だが、今年は世界のほかの地域と同様に、例年に増して暑い日が続いている。ホワイトハウスも現地時間7月27日に、史上初めて全米規模での猛暑警報を発令したほどだ。
テキサス州内陸部のミッドランドにある「ミッドランド・オデッサ国立気象局・気象予報オフィス(National Weather Service Midland/Odessa Weather Forecast Office)」のFacebookも、今月はほぼ毎日、管轄エリア全域が濃い赤色に染められた地図に「Hot(暑い)」「Very Hot(とても暑い)」「Record Heat(記録的な猛暑)」「HOT HOT HOT( 暑い、暑い、暑い)」などのマークを添えて、猛暑警報を投稿し続けた。
ところが18日、車のダッシュボードの上にクッキーの生地を並べた鉄板を置いた画像を公開し、「オフィスの正午前の気温は華氏95度(摂氏35度)。車の中はもっと暑くなるので、ちょっと実験的に何か作ってみることにしました」と、いつもと違うトーンで投稿した。画像内の放射温度計には、華氏187.2度(摂氏86.2度)と表示されており、窓を閉め切って炎天下に停めた車内は外気温の倍以上の暑さになっている。
4時間半後、外気は華氏105度(摂氏40.5度)、車内は華氏190度近い(摂氏87.7度)という説明とともに、焼き色はかなり薄いが、いい感じに焼けたチョコチップクッキーの写真を投稿した。クッキーは、摂氏170~180度のオーブンで10~15分焼くのが一般的だが、車内はそこまで高くないため、焼きあがるまで数時間かかったようだ。
その後、