8年前、当時17歳の男性が愛犬の散歩に出かけたまま行方不明になっていた。しかし先月29日、彼の生存が確認されたことで注目を集めている。男性は全身に切り傷や痣があり、家族とも話すことができない状態で発見された。だが彼の母親は、息子が見つかったことに喜びのコメントを残していた。ところがこの数日後、警察の調べにより、この男性はずっと自宅にいたことが明らかになった。行方不明とされていた期間中、男性は警察官と対面していたが、偽名を使って嘘をついていたという。母親による虐待の可能性も浮上していると、米ニュースメディア『CNN』などが伝えた。
先月29日午後10時、米テキサス州ヒューストン市の警察は通報を受け、同市東部にある教会のそばで横になっていた男性を保護した。男性の身元を調べると、2015年3月6日から行方不明になっていたルドルフ・ルディ・ファリアス4世さん(Rudolph “Rudy” Farias IV、25)であることが判明した。
ルディさんの所持品の中には、家族を特定できるものがあったことから、警察官はルディさんの母親ジャニー・サンタナさん(Janie Santana)と連絡を取ることができた。ルディさんは全身に切り傷や痣が確認され、髪の毛には血液が付着しており、病院に運ばれて治療を受けた。その時、ルディさんは家族とすら話すことができない状態だった。
行方不明になった当時、17歳だったルディさんは2匹の愛犬を連れて散歩に出かけ、愛犬たちは帰ってきたものの、ルディさんはそのまま行方が分からなくなった。ルディさんは当時、うつ病と心的外傷後ストレス障害(PTSD)、不安障害と診断されていた。彼が薬を服用していなかったことから、見当識障害を起こしている可能性が指摘され、警察官は近隣住民に情報提供を呼びかけながら捜索を続けたが、ルディさんの痕跡を見つけることはできなかった。その後、ルディさんの家族は私立探偵にも捜索を依頼したが、彼の居場所の手がかりすら掴めなかったという。
8年以上も行方不明だった息子が見つかり、ジャニーさんが喜びや感謝のコメントを発表した一方で、