お互いに絆を深めていく姿を見守ってきたというベヴィンさん。彼女がNICUの看護師を志したきっかけは、10代の頃に双子の妹が誕生したことだった。
「実は妹たちが生まれたのはここ、シーダーズ・サイナイ・ゲリン小児病院だったのです。私は低出生体重児だった妹たちが、NICUで手厚いケアを受けているのを見ていました。それがきっかけでNICUの看護師になりたいと思ったのです。NICUで働いて25年になりますが、ここでは両親たちがお互いに話している姿をよく見かけます。彼女たちは共通の体験を通じて絆を深めているのです。」
6週間前から双子の娘がNICUに入院しているという母親のサマンサ・パールマンさん(Samantha Pearlman)は、これまで同じ境遇にある多くの親たちと交流を深めてきたことを明かしている。
「NICUに双子の赤ちゃんが何人もいるのはとても嬉しいことです。同じ時期に我が子が入院している両親たちと知り合いになって電話番号を交換して、これからも連絡を取り続けることができるなんて本当に素晴らしいことです。」
また男児と女児の双子の父親であるジョーダン・エーデルスタインさん(Jordan Edelstein)は「10組もの双子が入院していることにとても驚きましたが、他の親たちと繋がることができて、彼らの頑張る姿を見ることができたのは素晴らしいことです。他の家族もみんな同じように頑張っているんだと思うと勇気づけられます」と語った。
ベヴィンさんや同僚の看護師たちは、NICUの記録を塗り替えた多胎児たちの交流が大きくなってからも続くことを楽しみにしているそうで、このように述べている。
「子供たちが力強く成長していく姿を見ることはいつだって嬉しいものです。小さかった赤ちゃんが幼児になり、小学生になって卒業していく姿を見ることができるのですから。だからこそ私たちはこの仕事を続けているのです。赤ちゃんたちの未来は希望に満ちているのです。」
画像は『Good Morning America 2023年7月6日付「Hospital sees baby boom with quadruplets, 8 sets of twins at once in NICU」(Cedars-Sinai Guerin Children’s Hospital)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)