絶滅危惧種に指定され、赤茶色でフワフワの被毛と縞模様の尻尾を持つレッサーパンダが5月下旬、イギリスの動物園から逃げ出した。レッサーパンダが向かったのは美味しい果物や野菜が並ぶ青果市場で、スタッフの機転により無事保護されたという。英ニュースメディア『The Independent』などが伝えている。
英コーンウォールにある「ニューキー動物園」で5月26日、生後11か月のメスのレッサーパンダ“サンダラ(Sundara)”が逃げ出した。
サンダラの脱走に最初に気付いたのは、同園から約800メートル離れた青果卸売業者「フレッシュポイント(Freshpoint)」のスタッフで、マネージャーのガレスさん(Gareth)は当時のことをこう振り返る。
「荷下ろし作業のスタッフが『レッサーパンダが道路を歩いてくるのが見える』と叫んでね。私は『ただ大きくて、変わった色の猫ではないのか?』と半信半疑だったけど、それは確かにレッサーパンダだった。それも1匹だけで道を歩いていて、世話をしている人の姿は見当たらなかったんだ。」
フレッシュポイントは動物園に動物の餌を届けているため、スタッフはその個体がレッサーパンダであるとすぐに分かったという。そしてリンゴと洋ナシが置かれている屋台のすぐそばをうろつき、