このほどアメリカで、飛行中に車輪が脱落してしまった小型飛行機を見事に緊急着陸させたパイロット訓練生の女性が話題となっている。女性は当初、気が動転していたものの、無線から聞こえてくるベテランパイロットの声に耳を傾け、着陸に臨んだ。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米ミシガン州にあるオークランド国際空港で現地時間3月24日、パイロット訓練生のテイラー・ハッシュさん(Taylor Hash、21)と、ベテランパイロットのクリス・イェイツさん(Chris Yates)が感動のドラマを繰り広げることとなった。
当時、テイラーさんは3度目となる単独飛行のために同空港を訪れ、小型飛行機の点検を行っていた。そして飛行機の操縦席に乗り込み、無事に離陸を果たした。ところがその瞬間、彼女の操縦する飛行機の前輪が脱落してしまったのだ。ちょうどその瞬間を地上で離陸の準備をしていたクリスさんが目撃して、すぐに管制塔へと無線で連絡を入れた。
管制官から車輪を失ったことを知らされたテイラーさんは、少しパニック気味の様子だった。そんな彼女のもとに、無線で別の男性の声が聞こえてきた。それは彼女の飛行機の前輪が脱落したことを管制塔に知らせたクリスさんだった。彼は宇宙輸送サービス会社「SpaceX」で航空部長を務めた経験もあるベテランパイロットだった。
クリスさんは、低空飛行に入るため一旦空港の周りを1周するようテイラーさんに指示した。このあとテイラーさんはクリスさんに名前を尋ねられ、