テクノロジーの目覚ましい進化には目を見張るが、失敗なくして成功は生まれない。先月、展示会で荷物運搬のデモンストレーションを行っていたロボットが、崩れ落ちるように倒れる瞬間をカメラが捉え、話題を呼んでいる。このロボットは長時間働き続けていたそうで、SNSに動画が投稿されると「休憩が必要だったのかも」「過労死かな」といった冗談交じりのコメントが届いている。豪テクノロジーニュースメディア『The Chainsaw』などが伝えた。
注目の動画は、ロボットを開発している米オレゴン州の「アジリティ・ロボティクス(Agility Robotics)」社が今月6日、Twitterに投稿したものだ。動画には、同社が開発中の「ディジット(Digit)」と呼ばれるロボットが先月、イリノイ州シカゴで開催されたサプライチェーンの展示会でデモンストレーションを行う様子が映っている。ディジットは倉庫や物流センターなどで、人間の代わりに荷物を運ぶために開発された。
展示会では、デモ用にベルトコンベアと異なる高さの棚、複数の荷物が用意されていた。人型を模してデザインされたディジットは膝を曲げて適切な高さに調節し、両腕で荷物を掴み、反対側にあるベルトコンベアの上に置いて再び別の荷物を運ぶという、単調な繰り返し動作を行っていた。
動画前半では早送りで、ディジットが高い場所に腕を伸ばし、低い場所には屈んで荷物を取る様子が確認できる。ディジットはベルトコンベアと棚の間を何度も往復していたが、棚に戻ってきて真ん中の荷物を取り出そうとした時に異変が起きた。しっかりと位置を調整して両腕で荷物を掴んだディジットは、引き出すために数歩後ろへ下がったが、