米フロリダ州に住むナタリー・キングさん(Natalee King、33)は今から5年前、5年間依存してきた薬物を断った。ナタリーさんはその後、「同じ悩みを抱えている人を救いたい」とTikTokをスタート、自身の壮絶な薬物との闘いをシェアし注目を集めている。英ニュースメディア『The Daily Star』などが伝えた。
米フロリダ州タンパに住むナタリー・キングさんは2008年8月、18歳の時に姉ニキさん(Niki)を薬物中毒で亡くした。26歳だったニキさんは当時、米空軍の医療関係の仕事をしていたが、悪い仲間とつるむようになり、自宅で床に突っ伏したまま死んでいるのを16歳だった弟が発見した。
姉の死を受け入れることができなかったナタリーさんはその後、決まっていた大学への進学を止めて米空軍に入隊、日本に移り住んだ。そしてそこでジョン・キングさん(John King)と恋に落ちて結婚、2012年に息子ジョン・ジェイムズ・キング・サード君(John James King III)が誕生した。
夫婦はその後、米メリーランド州に移動になり、ナタリーさんが幸せの絶頂にいた2013年2月、悲劇が起きた。最愛の夫ジョンさんが仕事中に事故で死亡し、ナタリーさんは抑うつ状態に陥ったのだった。息子ジョン君はまだ生後8か月だった。
ナタリーさんは当時のことをこのように振り返る。
「医師に抗不安薬ザナックス(日本ではソラナックス)を処方されて手放せなくなり、あっという間に薬物依存症になったの。薬の補充時期が来る前に全てを使い切り、薬に耐性ができ始めてね。路地裏や、オンラインで薬を購入するようになったわ。」
ナタリーさんはその後の4年間で精神療養施設に7回入所したが薬を断つことができず、逆に強い中枢興奮作用がある覚醒剤「メタンフェタミン」にはまり、