アフリカ大陸の中で野生動物が数多く生息していることで知られるボツワナ北部、チョベ国立公園。その中を流れるチョベ川で今年1月、ワニに猛追される偶蹄目ウシ科のリーチュエ(アンテロープ)の姿が捉えられた。緊迫した当時の様子を、アフリカ周辺の野生動物を特集するネットメディア『Latest Sightings』などが伝えている。
ケイトリン・イヤーウェイカーさん(Caitlyn Earwaker、24)は今年1月、家族と一緒にチャベ川のリバークルーズに参加し、信じられないような光景を目の当たりにした。
「私たちはその日、水辺に水を飲みに集うたくさんの動物を見ることができ、クルーズは順調に進んでいました。すると突然、ガイドが川の中州の青々とした草地にいるリーチュエを見つけ、私たちに教えてくれたのです」と当時を振り返るケイトリンさん。
リーチュエとは、明るい栗色の体が特徴の中型のアンテロープで、普段は沼地に群れで生息する。ところが草地にいたのは2本の角がある1頭のオスで、ケイトリンさんたちの目の前で川の中に飛び込んだ。
ケイトリンさんは「リーチュエは川を泳いで対岸に行こうとしたようでしたが、平和な時は長く続きませんでした。なぜなら水の中からワニ(クロコダイル)が現れ、リーチュエに向かって猛進していったのです」と語り、