高齢化が進む中で、寝たきりの親の介護に悩む人は少なくないようだ。お隣の国、中国もまた少子高齢化が加速しているようだが、このほど長年にわたって年老いた母親の介護を続けてきた男性が我慢の限界に達してしまい、つい母親に暴言を吐いてしまったという。『WORLD OF BUZZ』『网易』などが伝えた。
中国、江西省新余市の病院で、12月28日(一部メディアでは27日と伝えられる)に撮影された、今年90歳を迎える母親の介護をする男性の動画が多くの関心を集めている。動画は同病院で高齢者の世話をしているという別の男性が撮影したもので、そこには認知症を患い寝たきりの母親に暴言を吐く男性の姿があった。
この日男性は、母親が掛け布団をベッドの上にもみくちゃにしたままで、何もかけずに横たわっていたことに腹を立ててしまったようだ。彼は苛ついた様子で「病院の掛け布団だと落ちつかないのか?」と言うと、ベッドに座っている母親を両手で押し倒し、「早く死んでくれ!」と怒鳴りつけてしまった。
しかし、押された勢いで少し苦しそうにうめき声をあげる母親を見て男性は我に返り、母親をベッドに寝かせて優しく布団をかけてあげた。動画の撮影者はこの様子を見て非常に不快に感じたそうだが、のちにこの男性と話をする機会があり、「この男性のしたことは正しくないが彼の困難な状況は理解できる」と述べ、男性のことが気の毒になったという。
実は男性はかれこれ20年もの間、