「軍は彼らを“物”として見るよう私を訓練してくれた」と明かした。
「任務に就いた日からタリバン兵のみを狙っていた。襲撃したとき周囲に民間人がいなかったか、自分は正しいことをしたのか…なんて考えたら眠れなくなるから、そんなことは考えないで眠りにつくようにしていたんだ。」
「私は手足を失ったり怪我したりせずに無事に英国に戻りたかったが、それ以上に自分の良心を保って帰りたかった。」
「自分が殺した敵の戦闘員の数を正確に言うことができた」というヘンリー王子は、「だから、私の数(殺害人数)は25だ。満足できる数ではないが、恥ずかしい数でもない」と記している。
ヘンリー王子は2001年9月11日イスラム過激派テロ組織「アルカイダ」によるアメリカ同時多発テロ事件を見て、「“人類の敵”をやっつけたいと思い、その数(殺害した人数)を恐れてはいけないと思った」と説明している。
アフガニスタンでの兵役について、ヘンリー王子がこれほど詳細に語ったのは初めてのことだ。ヘンリー王子は王室の一員であったことから、長い間テロリストの標的とみなされ、軍務に就くことでその危険性は一層高まった。
さらに今回の告白で、ヘンリー王子の身の安全が脅かされることを懸念する声や王子の家族も攻撃されるのではないかと危惧する人もいる。
一方で退役軍人達が行ってきた「戦争についてはあまり話さず、殺害については決して話さないという長年の慣習に背いた」としてヘンリー王子へ非難の声もあがっている。
元上級軍人は「ヘンリー王子のコメントは判断を誤ったものであり、海外の英国兵への攻撃につながる可能性がある」と指摘している。
画像2、3枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月28日付Instagram「Today marks the 355th birthday of the Royal Marines!」』『Penguin Random House 2022年10月27日付Instagram「We are excited to bring to readers」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)