クマは口の周りをクリームでベタベタにしながら悠然とカップケーキを食べ続けたそうだ。
そして20分ほどかけてカップケーキのほとんどを食べ食べ尽くしたクマは、ゆっくりと立ち去った。
クマがカップケーキをほおばる様子がSNSに投稿されると、「私も無料のカップケーキのためなら、誕生日パーティーに押しかけていくわ」「多分、クマの誕生日でもあったんだよ。彼にカップケーキを食べさせてあげてよ」と面白がるコメントが見られたが、一方で「家の中にちゃんと避難できてよかった。でもクマを驚かせてはダメ、命が危なかったかもしれないから」と無事を喜ぶ声が寄せられた。
アメリカグマは一般的に用心深く、通常は人間を恐れるそうだ。人間に対して攻撃的になることはめったにないが、鋭い嗅覚や聴覚を持っており、食べ物のかすかなニオイを感知するとキャンプ場や民家付近にやって来てしまう。そして人間の生活圏の中に食べ物が常時あると分かると、人間を恐れなくなるという。
一家は再び裏庭でクマに出会ってしまうことを心配し、今回の出来事をコネチカット州エネルギー環境保護局(DEEP)に報告した。
なお同局によると近年はクマの個体数が増加し、今年に入って8,000件以上の目撃情報が報告されていることから、クマをはじめとした野生動物に餌付けしないよう呼びかけている。もちろん一家は餌付けをしようとしたわけではないが、今後裏庭でパーティーを開く際にはクマをおびき寄せない工夫が必要なようだ。
画像は『CT Insider 2022年9月10日付「Bear crashes child’s birthday party in West Hartford」(Contributed by Rauf Majidian)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 桃野まみ子)