イギリスで終末期医療を受けている50歳の女性が先月30日、入院中のホスピスの庭で愛馬との再会を果たした。余命わずかである女性の願いを叶えるため、スタッフはベッドごと彼女を庭に連れ出し愛馬との再会を実現させたという。女性は「もう一度会えるとは思わなかった」と明かし、愛する馬を撫でキスをしたり顔を寄せ合ったりと幸せな時間を過ごした。その様子を『BBC News』が伝えている。
英バッキンガムシャー州エイルズベリーにある「フローレンス・ナイチンゲール・ホスピス(Florence Nightingale Hospice)」では、末期がんなどで余命いくばくもない患者と家族のニーズに寄り添った終末期医療を提供している。
入院中の飼い主のもとに大切なペットが訪問することも可能な同ホスピスに6月30日、ヘイリー・ゴールディングさん(Hayley Golding、50)の愛馬“パッション(Passion、2)”が面会に訪れた。
余命わずかであるヘイリーさんの願いを叶えるため、スタッフは彼女をベッドごと庭に連れ出した。そして家族や友人らが見守るなか愛馬との感動的な再会を果たすことができたという。
ヘイリーさんの家族は「このアイディアが出された時にはそれが実現できるとは思っていませんでしたが、実際に再会することができました。パッションを見た時のヘイリーの表情はとても素敵でした」とその様子を明かした。
当日に写真撮影を担当した同ホスピスでチャプレン(施設や病院で働く聖職者)として患者のケアに従事するピート・グリフィスさん(Pete Griffith)は、「特別な瞬間を撮影するためにヘイリーさんとご家族をサポートすることができたのは素晴らしいことです。ヘイリーさんとパッションとの絆にその場にいた全員が感動し、その日一日をとても幸せに過ごすことができたと思います」と語り、