イギリス在住のある女性は、13年前の虫刺されがきっかけで稀な皮膚疾患「壊疽性膿皮症」を患っている。その多くは原因不明で発症するが、なかにはケガや虫刺されにより自己免疫が働くことで炎症が悪化したり慢性化することがあるという。痛みを伴うその病に13年間苦しみ続けている女性はこのほど敗血症を引き起こし、医師から「脚を切断する必要があるかも知れない」と告げられた。『Metro』『The Daily Star』などが伝えている。
英エセックス州バジルドンに暮らすジョルジャ・オースティンさん(Jorja Austin、40)は、稀な皮膚疾患の「壊疽性膿皮症」を患っている。
それは痛みを伴う炎症性の病気でその多くは原因不明だが、何らかの傷やケガなどがきっかけとなり、自己免疫が正常な組織を異物として反応し攻撃してしまうことがある。傷がどんどん広がって皮膚の内側に膿みが水ぶくれになったり、表面に潰瘍ができてしまい難治性になるものもあるそうだ。
13年前の虫刺されがきっかけでこの病気が発症したと考えているジョルジャさんは、当時のことをこう振り返った。
「2009年、私は自宅の庭で草刈りをしていた時にブヨに刺されました。脚には4つの小さな傷ができて、そのうちの1か所が治らなかったので医師の診察を受けたんです。その時は『問題ない、大丈夫』と言われましたが、針の穴ほどの傷がどんどん大きくなって…。壊疽性膿皮症と診断されたのはそれから2年後のことでした。」
それ以来、常に痛みと闘ってきたというジョルジャさん。そんな彼女はこのほど敗血症を引き起こしてしまい、