筋肉が萎縮することで力が入らなくなってしまう難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を患うアメリカ在住の母親が、先月に執り行われた息子の結婚式でダンスを披露した。自力で立つことができない母親が息子たちに支えられながらゆっくりと踊る姿がInstagramで公開されると感動的だと話題になり、「なんて美しい瞬間なんだ」といった声が多数寄せられている。『WFLA News Channel 8』などが伝えた。
米フロリダ州在住のキャシー・ポワリエさん(Kathy Poirier、55)は、進行性の神経疾患である筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っている。
ALSとは体を動かすのに必要な筋肉が萎縮することで力が入らなくなってしまう難病で、一度発症すると症状が改善することはなく、最終的には呼吸不全に陥ってしまうという。
数年前にALSと診断され、現在は歩行ができず車椅子で生活しているキャシーさんは、息子の結婚式で一緒にダンスすることが長年の夢だった。そして4月9日に執り行われた息子ザックさん(Zak、28)と婚約者のアンニャ・ダデスキーさん(Anja d’Adesky、27)の結婚式で、ついにそれが実現した。
その感動的なダンスシーンがウェディングプランニング会社「Roots to Stems」のInstagramで公開されると、瞬く間に拡散した。
動画では、ザックさんが兄弟と共に車椅子のキャシーさんをダンスフロアまでエスコートするところから始まる。そして2人の息子に支えられながら車椅子から立ち上がったキャシーさんをザックさんが抱きかかえ、