自身の眉毛を見て目を疑った。それは太く、濃く、不自然でまるで“魚の背びれ”を付けたような惨憺たる仕上がりだった。
クリスタルさんは施術者とのやりとりや、その後の家族の反応をこう語っている。
「全てが終わると施術者は、私に『驚かないでね』と前置きしてこう言ったの。『眉毛に厚みをもたせすぎたかもしれないわ。でも大丈夫。その場合は修正が可能だし、腫れが引けば改善されるわ』とね。でも翌朝になっても眉毛は変わらず、寝室にやってきた3歳の娘は私を見て怖がっていたわ。私はなんとか落ち着いているふりをしたけど、怯える娘の目を見ていたら落ち込んでしまったの。」
居ても立っても居られなくなったクリスタルさんはその後、ネットでマイクロブレーディングの失敗例を検索し、自分の眉のあまりの酷さに愕然としたという。施術者は「2、3日すれば色素除去に必要なものが揃うから」とテキストメッセージを送ってきたそうだが、クリスタルさんは地元のサロン「Her Velvet Hand、以下HVH」を見つけると、緊急で色素を除去するための1度目の施術を受けた。
さらにその後、カリフォルニア州ロサンゼルス郡ビバリー・ヒルズのエリカ・コビッツさん(Erica Kovitz)のサロンを探し出し、今月7日にHVHのフォローアップの施術を受けた。
エリカさんはクリスタルさんに無償で施術を行うことを約束し、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』を立ち上げて飛行機代などの寄付を募ってくれたそうで、8週間後に2回目の施術が予定されている。そして傷口が癒えた後で再び、マイクロブレーディングが必要になるという。
クリスタルさんは「カイ・ブロー・バーでの施術代は約56500円(440ドル)だった」と明かし、施術者やSNSへの反響について次のように明かした。
「実は施術者は、アルコールを飲みながら施術を行っていたの。そして仕上がった眉毛を見ても『私の施術には問題ない。これはあなたの皮膚が脂っぽいことが問題。私は1年もマイクロブレーディングを行っているプロ』と言って返金を拒んだの。それに美容アカデミーを開いて生徒に技術を教えているのよ。」
「最悪なのは、私がSNSに投稿した写真がヒューストンの医療補助アートメイク(パラメディカルピグメンテーション、PMU)コミュニティーでは『マイクロブレーディングの失敗例』として使われていること。『こんな酷い例は見たことがない』とコメント付きでね!」
クリスタルさんは「こんな体験をシェアするのは本当に恥ずかしい」と述べつつも、最後にこう注意喚起した。
「これは施術後に分かったことだけど、施術者はアートメイクの資格を持っていなかったの。施術者が信頼できる人であるかどうか、しっかりリサーチすることがいかに大切か、多くの人に知ってもらいたいわ!」
ちなみにクリスタルさんの眉毛には、「施術をする前の眉に問題があるようには見えない」「施術者を訴えるべきでは?」「映画『アングリーバード』の赤い鳥の眉とそっくり」「これは酷い」「私はマイクロブレーディングの施術をしている。こんなことはあってはならないこと」といった声があがっており、カイ・ブロー・バーの施術者は7日、サロンのFacebookに謝罪文を投稿した。
画像は『New York Post 2022年5月12日付「I got botched eyebrow microblading and now my daughter is afraid of me」(Caters News Agency)』『Crystal Weinstock 2022年5月2日付Instagram「This is beyond embarrassing」、2022年5月7日付Instagram「I made it to @beverlyhillsmicroblading today!」』『thisismeandmystory 2022年5月12日付TikTok「update on my eyebrows and some FAQ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)