今月7日、アメリカのスキー場にて消火栓が破裂する事故が発生した。消火栓からは勢いよく水が噴射され、真上で稼働していたリフトの乗客に冷たい水が直撃してしまった。この事故で2人がケガをして病院に運ばれたが、命に別状はないという。『The Independent』などが伝えている。
事故が発生した米ノースカロライナ州北西部にあるスキーリゾート「Beech Mountain Ski Resort」によると、当時は人工降雪機で雪を製造しゲレンデを整えている最中だったという。近くで滑走していたスキー客の1人が誤って機械に積まれていた椅子の下の消火栓にぶつかってしまい、そこから水が噴射し始めた。
その様子を捉えた映像には相当な勢いで噴射する水が映っており、数メートルの水の柱ができるほどだった。また不運にもその場所はリフトの真下で、乗客の1組に水が直撃した。
あまりに強い水の勢いで、一部の乗客が座席から投げ出されて落下してしまったと報道されている。映像ではリフトが停止しており、水の直撃を受けている乗客は逃げるにも逃げられない状況だった。
事故の一部始終を目撃したというティム・ウィリアムさん(Tim Williams)は「スノーボードで水を避けようとする人もいましたが、あまり意味を成していませんでした。冷水がリフトにかかっていながらも、多くの人がリフトに取り残された人を助けようとしていました」と当時の状況を振り返った。
さらに「問題なのは係員がリフトを停止させた時、乗客を水が噴射する真上に止めてしまったことですよ」と話しており、