冬の寒さで気分が落ち込みがちになるのは、人間だけの問題ではない。トルコの牛舎で飼育されている牛たちも寒さの影響を受けており、ストレスにより生成される牛乳の量は減少するという。その対応策として農家が草原のバーチャル映像を見せると、牛のストレスが軽減されて牛乳の量や質も向上したそうだ。牛がVRゴーグルを装着する不思議な光景を『Daily Sabah』などが伝えている。
トルコのアクサライにて2018年から乳牛を飼育しているイゼット・コチャックさん(Izzet Kocak)は、牛乳の生産量を増やそうと試行錯誤を繰り返している。そんなイゼットさんはある日、ロシアのモスクワで行われた牛のストレス軽減の実験を目にした。
その実験内容は牛にVRゴーグルをつけ、広い草原にいるかのような光景を見せるというものだ。VRゴーグルは装着して好きな映像を映し出すことにより、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえる。
イゼットさんは通常であれば牛たちを放牧させているが、冬の時期は寒さから守るために牛舎に入れているという。すると牛たちは寒さや狭さからストレスを抱えるようになり、牛乳の生産量が落ちてしまうそうだ。
どうにか生産量を維持するためクラシック音楽を聞かせたりして牛のストレス軽減を試みていたイゼットさんは、