10年前に婚約を果たしたもののその先に進めなかったカップルが、ついに結婚式の日を迎えた。余命わずかと告げられた女性のためソーシャルメディアで協力を呼びかけたところ支援が続出し、48時間で式の準備が整ったという。『BBC』『The Mirror』などが伝えている。
英ストーク・オン・トレントのブラートンに住むアン・ラドックさん(Ann Ruddock、56)と婚約者のキース・ピアースさん(Keith Pearce、55)は10月21日、家族や友人に見守られながら自宅で結婚式を挙げた。
2人が婚約したのは10年ほど前だったが、忙しい日々に追われてなかなか実行に移すことができずにいた。
しかし先月、アンさんが脳腫瘍と肺がんの診断を受け、余命4か月から半年と宣告された。それを受けて結婚することを決意したキースさんは、何か良い方法がないかと「ダグラス・マクミラン・ホスピス(Douglas Macmillan Hospice)」に相談したという。
だが10月中旬、アンさんの病状が悪化していることが判明し、医師からは余命1~2週間であることが告げられた。
キースさんは、アンさんとの出会いや病気が発覚した時のことをこのように振り返っている。
「初めて出会ったのは、お互いが他の人と結婚していた1980年代のことです。でもアンが引っ越してしまったので20年以上会っていませんでしたが、彼女が離婚したことを知って12年ほど前から付き合いはじめました。私たちにはそれぞれ4人の子供がいて、24人の孫がいます。婚約したのは10年前ですが、なかなか実行に移せないまま日々が過ぎていきました。」
「先月、アンは頭痛に悩まされて医師のもとを訪れてスキャンを受けました。その時にがんと診断されて、最初は信じられなくてぼう然としました。それでダグラス・マクミラン・ホスピスで結婚式を挙げようという話になったのですが、先週にアンが病院に行くと予後が変わったと言われてしまったのです。それはもう大きな衝撃を受けました。」
アンさんの余命がわずかということを知ったホスピスのスタッフは、