英オックスフォードシャー、ウィットニーにあるダックリントン湖で7月中旬、13歳のニコール・サンダースさん(Nicole Sanders、以下ニッキーさん)が流され死亡した。湖底が突然崩れ、溺れた妹の頭を水面に持ち上げて助ける一方で、自らが犠牲となった。『The Mirror』が事故の様子や、その後の家族や市の対応などについて報じた。
事故が起きたのは7月18日のことで、ニッキーさんは岸からあまり離れていない浅瀬で、妹ティーガンちゃん(Teagan、10)と友達の男の子の手を繋いで遊んでいた。
湖にはニッキーさんの母アマンダ・ホームズさん(Amanda Holmes)の友人を含む大人3人が子供4人を連れて訪れており、アマンダさんは現場にはいなかった。
アマンダさんはその日の午後、友人から「ニッキーが見つからない」と連絡を受けて「何か悪い予感がした」と明かしており、当時のことを次のように語った。
「3人は水深が腰よりも低い場所で遊んでいたそうです。私が『湖では泳がず、水浴び程度にしてね』と言い聞かせていたので、娘はそれをしっかり守っていました。しかし3人が立っていた湖底が突然崩れ、子供たちは大人の見ている目の前で溺れ出したのです。ニッキーは小さな身体を精一杯使い、妹の頭が水面から出るように押し上げていたようです。」
「大人たちは先にティーガンともう1人の男の子を救助しましたが、ニッキーだけが流されてしまい水中に姿を消したのです。」
「すぐに救急隊が呼ばれてニッキーの捜索が始まりましたが、見つかったのは25分後でした。ニッキーは水深9.1メートル(30フィート)の岩棚の端で発見され、その日遅くに病院で亡くなりました。肺に水が溜まり心停止を起こしていたようで、病院のスタッフは2時間かけて娘を救おうとしてくれましたが、もう手遅れでした。ニッキーは自分を犠牲にして妹を救ったのです。」
実はダックリントン湖は1980年代中頃、