このほどベルギーの動物園で、チンパンジーと交流を深めすぎた女性が入園を禁止された。女性は地元のテレビ局のインタビューに応じ、チンパンジーに二度と会えなくなってしまったことを涙ながらに語っている。『The Daily Star』『Mirror』などが伝えた。
ベルギー、アントワープ州の地元テレビ局『ATV』が今月19日、アントワープ動物園について報じたニュースが多くの関心を集めた。同動物園は、38歳の雄のチンパンジー“チタ(Chita)”に毎週会いにやってくる女性客に対して入園を禁じたというのだ。
入園を禁止されてしまったのは地元に住むアディー・ティマーマンズさん(Adie Timmermans)で、かれこれ4年間、夫を伴って毎週チタに会いにやって来たそうだ。アディーさんはサル舎に来ると、チタとガラス越しにキスをしたり手を振ったりして愛情を育んできた。
アディーさんは『ATV』のインタビューの中で「チタとは本物の関係で、私はチタと浮気しているようなもの」と述べ、「私の楽しみはこれだけなのに。なぜ彼らはチタから私を引き離そうとするのでしょうか。他の多くの来園者はチタと接触することができるのに、なぜ私だけダメなの?」と涙ながらに訴えた。
一方で同動物園のスポークスマンであるサラ・ラファウトさん(Sarah Lafaut)は、チタがアディーさんや他の来園客と交流を深めすぎることで他のチンパンジーから敬遠され孤立した状態で過ごすことになっている現状を懸念し、