台湾・高雄で今月20日、アメリカンショートヘアなど高価な品種の猫154匹を密輸しようとした漁船の船長らを海巡署(海上保安庁に相当)が逮捕した。農業委員会動植物防疫検疫局によれば、生きた動物を密輸しようとして摘発されたものとしては過去最多という。密輸された猫は狂犬病やその他のウイルスを保有している可能性があることから、21日午後3時までにすべて殺処分されている。『自由時報』が伝えた。
高雄の警備隊によれば、密輸に関与した漁船は8月14日に台湾北部の八斗子漁港から出航したところを特別部隊がレーダーで捕捉し、追跡していた。8月19日に南部の安平の沖合で漁船を停止させ、船長および乗組員4人を漁船とともに高雄港へ連行した。船長らには病院でPCR検査を受けさせ、陰性であることが確認された後、20日午後6時に船内の捜索を開始。62個のケージに入れられた猫154匹を押収した。
『自由時報』によれば、押収されたのはアメリカンショートヘアやラグドール、ロシアンブルー、ブリティッシュショートヘアなど高価な品種の猫で総額600万元相当(約2,350万円)とのこと。防疫検疫局によれば、過去にも高級品種の猫や犬、鳥類などの密輸が発覚していたが、一度に100匹以上の高級猫が密輸されたケースは初めてだという。
また154匹の猫は検疫を受けておらず、