無理な交配を行っていた。その結果、生まれてきたのがティーカップだった。
投稿では「私は“トイ”と名前に付く犬種が大嫌いです。小さい犬を作り出すために、無理やり交配・繁殖させているからです。このようなことをしているブリーダーには、罰が下ってほしいです」と怒りをあらわにしている。
こうした現状にニコルさんも「小さい犬種は大勢の人を魅了するため、多額の利益をもたらすことは間違いありません。しかし悲しいことに多くのブリーダーはお金に固執し、犬の健康や気質、血統などについては考慮していないのです」と苦言を呈した。
母犬は体重9ポンド(約4キロ)、父犬は11ポンド(約5キロ)だったティーカップは現在1歳半になったが、体重は5.2ポンド(約2.4キロ)しかない。今後成長しても、体重は8ポンド(約3.6キロ)にも満たないと推測されている。
また最近になって避妊手術をしようとした際に、ティーカップの膀胱と子宮が癒着していることが判明した。さらに体が小さすぎたため、自分で体温を維持することも難しい状態だった。
同団体は「ティーカップの目が無いことや内臓が正しく形成されなかったのは、全て酷い繁殖方法のせいなのです」と無理な交配に原因を帰している。
多くの障がいを抱えて生まれてきたティーカップだが、痛みを伴うことは無いとニコルさんは明かす。
「ティーカップは視界のある生活を知らないので、自分が盲目であることも認識していないのです。ティーカップがそれを知る術はないので他の子犬と変わらず、とても元気に過ごしていますよ。」
ニコルさんは自身のFacebookに、娘のジュールちゃん(Jules、9)と一緒に遊ぶティーカップの様子を投稿しており、無邪気に遊ぶ姿が確認できる。
同団体とニコルさんは現在、ティーカップの引き取り手を探しているが、「押しつぶされてしまうので、大型犬と一緒に飼わないこと」「一緒に遊ぶための他の小さい犬を飼っていること」「家の中に段差が少ないこと」「小型犬を守るための強固なフェンスがあること」などいくつかの条件が設定されている。
画像は『Metro 2021年7月4日付「Tiny puppy born without eyes is in desperate need of a new loving home」(Picture: Nicole Butler / SWNS)』『Nicole Butler 2021年4月5日付Facebook「She’s been with us one week and one day now and little Teacup seems to be thriving!」、2021年4月26日付Facebook「OMG! Staaaapppp」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)