このほど外壁の1.5メートルの高さに設置された花カゴの中にマガモが卵を産み、10羽のヒナが誕生したというニュースがイギリスより届いた。生まれてからわずか2日後に母親は巣を出ていくことを決意し、巣から飛び降りた。母の後を追いかけるヒナ達は、おっかなびっくりしながらも用意されたマットレスに飛び込み、無事に全員飛び降りることができたという。『Metro』などが伝えた。
先月5日、イースターの祝日明けに英エセックス北東部コルチェスターにある自動車の修理・改造を手がける会社「Fleetshield」のスタッフ達がオフィスに出勤すると、外壁に飾られていた壁掛け用の花カゴの1つが空になっていた。
中に入っていた花や土は掘り返され、真下の地面に散らばっていたという。一体だれがこんなことを…と思いつつ中を確認すると、中には小さな卵がいくつも入っていた。
同社の運営マネージャーであるデイヴィッド・ウォーターマンさん(David Waterman、49)は「卵は本当に小さくて、最初は小石かと思っていました。その後、卵だと気付いてネットで検索してみると、マガモの卵かもしれないと分かったんです」と発見当時を振り返った。
発見から数日後、予想通り1羽のマガモがカゴの中に帰ってきており、さらに卵を産んでいたという。地面から約1.5メートルの高さに設置されたカゴの中に10個の卵を産み終えると、腰を落ち着けて卵を温め始めた。
スタッフ達はマガモを優しく見守り、ヒナの誕生を心待ちにした。そして今月10日、ついに10羽全てのヒナが誕生し、