このほどアメリカの航空会社が、機内で2歳の女児がマスクを外しておやつを食べていたために女児の家族全員に降機を命じた。この時、乗客が撮影した動画がSNSに拡散されたことで航空会社に対して多くの非難の声があがっており、女児の父親は「信じられないくらい馬鹿げている」と怒りを露わにしている。『Fox News』『New York Post』などが伝えた。
米ニュージャージー州トムズ・リバー在住のアリ・アイゼンバーグさん(Ari Eisenberg)と妊娠7か月の妻アヴィタルさん(Avital)は現地時間今月5日、7歳のダニエル君(Daniel)と2歳のリッキちゃん(Rikki)を連れて旅行からの帰りのため、フロリダ州オーランドからニュージャージー州アトランティックシティに向かうスピリット航空の138便に搭乗していた。
飛行機が離陸するまでの間、アヴィタルさんはリッキちゃんを膝の上に乗せ、おやつにヨーグルトを与えていた。すると家族の元に女性の客室乗務員(CA)がやって来て「このようなことは申し上げたくないのですが、コンプライアンス違反のため機内からお降り願います」と命じてきた。
驚きを隠せない様子のアヴィタルさんとアリさんに、CAはさらに「申し訳ありません。上からの指示なので…」と告げた。しかし納得のいかないアリさんは「それは分かるけど、私たちの何が問題なのか教えてくれないか?」と尋ねた。するとCAは「マスクをしていないことが問題なのです」と答えたそうだ。
しかし夫婦は搭乗時からマスクをしており、息子のダニエル君については「マスクをつけると発作を起こす可能性があるため、始終は無理でもなるべくつけるようにする」とあらかじめCAに伝えていた。その上でアリさんは全て問題がないことを主張したが、CAはヨーグルトを食べているリッキちゃんに視線を向けて「彼女はマスクをしていませんよね」と指摘した。
この言葉にアヴィタルさんは驚き、声を大にして「うちの赤ちゃんのこと!?」と聞き返した。またアヴィタルさんの近くに座っていた乗客も「他の赤ちゃんだってマスクしてないわよ」と擁護し、他からもリッキちゃんが「おやつを食べてるんだからマスクは外すだろう」といった声があがった。
納得のいかないアリさんとアヴィタルさん夫婦は降機することを拒否すると、