昨今はほとんどの国で「脳死は人の死」とされているが、このほどイギリスで事故により脳死と宣告された男性が、奇跡的に臓器移植手術の数時間前に息を吹き返した。男性は現在、目覚ましい回復を見せているという。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。
英スタッフォードシャーのブラックショウ・ムーアで現地時間3月13日の午後、地元に住むルイス・ロバーツさん(Lewis Roberts、18)が1台のバンにはねられて救急ヘリコプターでロイヤルストーク大学病院に搬送された。
ルイスさんは頭部に損傷を受けており意識不明の重体で、生命維持装置によって命を辛うじて繋いでいた。しかし家族は、事故から4日後の17日に医師から「脳死のためこれ以上何もできない」と告げられてしまった。
ルイスさんの死亡宣告を受けた家族は悲しみに暮れながらも別れを告げ、意を決して7人の移植登録患者にルイスさんの臓器を提供することに同意した。
そして生命維持装置が外されるという数時間前、モニターに一瞬だけルイスさんが自発呼吸していることを示す波形が見られた。ルイスさんの姉ジェイドさん(Jade、28)は、すかさず「ルイスほら、ワン、ツー、スリー、息をして」と声をかけ、もっと大きく息をするように促すと再び波形が一瞬だけ現れた。
しかし病院側から「これは何かのエラーだ」と言われたジェイドさんは、