どんなに厳しい環境でも我が子を守ろうとする親の愛情の姿を捉えた動画が話題を呼んでいる。動画は2つの卵を交代で温め始めたハクトウワシのつがいを、保護団体が定点カメラで撮影したものだ。吹雪の中で全身が雪に覆われてしまってもピクリとも動かず卵を温め続ける姿に、感動の声が寄せられた。しかし自然界は厳しいもので、懸命に温めた卵から我が子が孵ることはなかった。『Republic World』などが伝えている。
米カリフォルニア州ビッグベアレイクで自然保護活動を行う団体が、1月に卵を産んだハクトウワシの雌“ジャッキー(Jackie)”と雄“シャドウ(Shadow)”の巣にライブカメラを設置し、その様子をFacebookアカウント「Friends of Big Bear Valley and Big Bear Eagle Nest Cam」で報告し始めた。
ジャッキーとシャドウは湖沿いの木の上に巣を作り、1月7日に1つ目の卵を産んだ。スタッフによると、ハクトウワシは複数個の卵を産む場合、最後の卵を産んでから温め始めるという。これは卵がなるべく同時に孵るようにするための行動とのことだ。
しかしこれが仇となり、最初の卵は産んだ翌日にカラスに襲われてしまった。最初の卵に大喜びしていたスタッフらもこの結果には肩を落としたが、ジャッキーが再び卵を産む可能性に期待を膨らませた。
そして幸いにもジャッキーは1月10日に2つ目の卵を産んだ。その4日後には3つ目の卵を産んだが、この卵は産み落とす過程で割れてしまったそうだ。さらに2つ目の卵が再びカラスに襲われてしまい、全ての卵がダメになってしまった。
いくつもの試練が重なった2羽の子作りは、ここで小休止を挟んだ。木の枝を増やして巣の居心地を良くしたりと、