飼い主に飼育放棄され、きょうだいの被毛を食べて飢えをしのいでいた1匹のメスネコが、チャリティ団体や獣医のケアを受けて見事に回復した。ネコは現在、新しい飼い主のもとで元気に暮らしているという。『Bored Panda』『Metro』などが伝えている。
豪クイーンズランド州ブリスベンの動物チャリティ団体「Best Friends Felines」に数か月前、動物病院の看護師が1匹のネコ“ルル(Lulu)”を連れてきた。飼育放棄されていたルルとそのきょうだいは、飼い主が「安楽死して」と動物病院に持ち込んだが、ルルだけが生き残ったためだった。
同団体によると、ルルたちは飼い主から満足に餌を与えてもらっておらず、お互いの被毛を食べて飢えをしのいでおり、ルルがやってきた時は身体の一部がはげ、ノミや虫がたかり、体重は平均の半分の300グラムほどしかなかったという。また栄養失調はルルの臓器にも影響を及ぼし、スタッフは「この子が生き残る確率は非常に低いのではないか」と心配でたまらなかったそうだ。
獣医の指示のもとルルの世話にあたったキキさんは「やってきたばかりのルルはあまりにも小さくて弱々しく、こんな状態になるまで放っておいた飼い主のことを考えて胸が張り裂けそうになりました」と当時を振り返り、