欧米では100万人に1人が発症するという遺伝性の難病「色素性乾皮症(XP)」を患う28歳女性が、『Metro』『LADbible』などのインタビューに応じた。女性は遮光を徹底しているものの、これまでに28回も皮膚がんを発症しているという。
米カリフォルニア州に住むアンドレア・イヴォンヌ・モンロイさん(Andrea Ivonne Monroy、28)は、幼い頃から紫外線に過敏な「色素性乾皮症(XP)」と闘ってきた。XPの患者は一度皮膚にダメージを受けると修復することができず、皮膚がんになる確率は平均値の1000倍にものぼる。
遮光を徹底しないと命に関わるため、アンドレアさんは日中は滅多に外出せず、窓にはUVプロテクトのフィルムを貼り、厚手のカーテンで光を遮って暮らしている。それでも身体は色素斑やそばかす、しみに覆われており、これまでに28回も皮膚がんを発症したそうだ。
アンドレアさんが最後に皮膚がんと診断されたのは2020年の10月で、皮膚の上皮から発生し悪性度が低いと言われる基底細胞がんだったという。 またほくろのような黒みを帯びた色素斑ができるメラノーマ(悪性黒色腫)や前がん状態の細胞が見つかったことが何度もあるそうで、アンドレアさんはXPとの闘いについてこのように述べた。
「私が外出するのは夜だけで、いつもUV測定器を持っていくの。日中に病院に行かなければならない時は、皮膚を保護するために長袖・長ズボンは欠かせないわ。もちろん顔を保護するためのシールドもつけるのよ。雨が降っていようが曇っていようが関係なしでね。」
「自分がXPということを受け入れるには時間がかかったわ。症状は皮膚だけでなく、自分が早老であることも感じる。私の場合、23歳の時にほてりなどの更年期障害の症状が始まったの。外出もままならないし、『私には他の人が普通にできることができないんだ』と投げやりになって、どん底まで落ち込んでしまったこともあったわ。」
『LADbible』によると、XPの患者の平均寿命は37歳とのことで、