このほどイギリスで、治療が非常に難しいとされる疾患により発作を起こして記憶を失くしてしまう女性が関心を集めている。女性は記憶とともに度々恋人の存在まで忘れてしまうが、まるで映画『50回目のファースト・キス』のように毎回記憶を失った後は彼女を一途に思う恋人と再び恋に落ちるそうだ。『Mirror』『New York Post』などが伝えた。
英ウェスト・ヨークシャー在住のメーガン・ジャクソンさん(Megan Jackson、21)が動画共有アプリ「TikTok」に自分が抱えている疾患について投稿したところ、多くの注目を集めた。メーガンさんが投稿した動画には発作によって全身を強張らせ、痙攣を起こして白目をむいている彼女の姿があった。
メーガンさんは「機能性神経障害(FND)」という稀な疾患に苦しんでおり、幸福感を味わうと気分が高揚し発作を起こして一部の記憶を失くしてしまうそうだ。そのために笑いを誘うようなコメディードラマや驚くようなニュースを目にすることもできないという。
イギリスの医療情報サイト『Medical News Today』によると、この疾患は10万人に14~22人が発症し、神経系などに問題が生じるのではなくストレスによって引き起こす可能性があるそうだ。しかし今のところ、この疾患が発症する正確な原因は分かっていないとのことだ。
メーガンさんがFNDと診断されたのは、17歳の時だった。ある日、30回以上もの発作が起きて歩くことも話すこともできない状態になり、メーガンさんは母親に連れられて救急病院へ向かった。その時に紹介された神経科医からFNDだと診断されたのだった。
医師からは治療法として、国営医療制度による「認知行動療法」を勧められたが予約が埋まっており、彼女が治療を受けられるようになるにはかなり先のことになるそうだ。
そんなメーガンさんには、