同じ職場で働く女性2人は、同じドミニカ共和国出身でお互い養子に出された身だと分かるとすぐに意気投合した。周囲の人が「姉妹のようだ」と言うほど仲の良かった2人は、DNA検査を行うと同じ母親から生まれた実の姉妹だったことが判明したという。広い世界の中でアメリカにて出会い、本人達も「まるでテレビのような話」と驚きながら『Good Morning America』にその経緯を明かした。
アメリカ在住のジュリア・ティネティさん(Julia Tinetti、31)とカサンドラ・マディソンさん(Cassandra Madison、32)は2013年、コネチカット州ニューヘイブンにあるバー「Russian Lady Bar」で同僚として出会った。
2人はドミニカ共和国の出身でお互いの身体に国旗のタトゥーを持っていたこと、さらに2人とも養子に出された身であることが分かり、すぐに意気投合した。一緒に出掛けてお酒を飲んだり、お揃いの洋服を着るなど2人の距離は一気に縮まった。他の従業員は、2人の仲の良さや見た目も似ていたことから「本当の姉妹のようだ」と口にしていたという。
ある時、2人がお互いの養子縁組の証明書を見比べる機会があった。
「紙面上では違う町の出身で、苗字も母親の名前も異なるものでした。でも私達の姿が似ていることが妙に気になったんです。」
そう明かすジュリアさんは1989年生まれ、カサンドラさんは1988年生まれでともに出生後はすぐに養子に出されたという。こういった境遇が似ていることからも、何かしらの関係があると思っていたカサンドラさんだったが、証明書が一致しないので真相は分からないままだった。
2015年にカサンドラさんはバージニア州に引っ越したが、2人はFacebookで連絡を取り続けていた。3年後の2018年、カサンドラさんは養親からクリスマスプレゼントとしてDNAの検査キットをもらったことから、自身のバックグラウンドを調べてみることにした。
このDNA検査キットは「23andMe」と言い、唾液を採取して郵送すると自分のルーツが分かるものだ。
このキットを使って検査をすると、カサンドラさんの実の父親アドリアーノ・ルナ・コリャードさん(Adriano Luna Collado)の連絡先を知るいとこに辿り着くことができた。アドリアーノさんは今もドミニカ共和国に住んでいるが、実の母親ユリアンナ・コリャードさん(Yulianna Collado)は2015年に心臓発作で亡くなってしまったという。
それでも実の父親を見つけることができたカサンドラさんはドミニカ共和国を訪れ、